★乳化成分(界面活性剤)
水と油を混ぜると二層に分離するが、これをうまく混ぜ合わせる性質を持つ成分のこと。 |
PEG-2水添ヒマシ油 |
ノニオン界面活性剤の代表的な原料。泡立ちがよく、洗浄力も強いのでシャンプー、洗顔クリーム、乳液などによく使われる。 |
PEG-28ブテス-35 |
ノニオン界面活性剤の代表的なタイプで様々な合成比率で作られている原料。乳化製品に安全性を高めるために使用。消泡剤としても。 |
ココアンホ酢酸Na |
カチオン基、アニオン基の両方を分子の中に持つ。肌にうるおいと柔軟性を与える目的に適した界面活性剤。マイルドタイプの洗顔料に。 |
クロスポリマー |
シリコン樹脂の粉末で水をはじく性質をもち、汗や皮脂に溶けないのでメイクの顔料などの処理剤に。化粧崩れしにくいタイプに配合。 |
水酸化Na |
水酸化ナトリウム。代表的なアルカリ剤。脂肪酸との塩で作ったものが石鹸。酸の中和剤として多用されている。強アルカリ。 |
ステアラミドDEA |
ノニオン界面活性剤。乳化の安定性を保つために、他の界面活性剤と組み合わせて使用。シャンプーなどの増粘剤としても配合される。 |
ステアリン酸 |
牛脂やヤシ油から鹸化分解して脂肪酸を得て、ステアリン酸として精製された白色の薄片状の結晶。乳化剤としてクリームや乳液に。 |
ステアリン酸K |
アニオン界面活性剤の代表。乳化剤や洗浄用化粧品の泡立ちを高めたり、泡の性質を堅めにする目的で配合。ボディシャンプーに多い。 |
ステアリン酸グリセリル |
3つの水酸基を持つグリセリンと高級脂肪酸のステアリン酸を結合させたノニオン界面活性剤。乳化安定性を高めるために補助的に使用。 |
ステアリン酸スクロース 他 |
ノニオン界面活性剤。安定性が高い界面活性剤で乳化力や分散力にも優れ、最近使用されるケースが多い。食品添加物として乳製品にも。 |
ステアロイルグルタミン酸Na |
アニオン界面活性剤の代表的な原料。皮膚や粘膜に対する刺激が少ないので敏感肌用の石鹸に使われる。肌への感触がマイルド。 |
ステアロイルメチルタウリンNa |
アニオン界面活性剤の代表的なタイプで酸性の水でも硬水でも使用できる洗浄成分。安全性が高く、洗顔料やシャンプーに広く配合。 |
セスキオレイン酸ソルビタン |
6つの水酸基を持つソルビタンの4つの水酸基と高級脂肪酸を結合させて合成した親油性の高いノニオン界面活性剤。クリームなどに。 |
(C12-14)パレス-12 |
ノニオン界面活性剤の代表の一つ。乳化剤としてのほか、透明な化粧水に香料やエモリエントオイル等を可溶化するために使用。 |
(C12〜15)パレス-2リン酸 |
油溶性から水溶性まで幅広い特性を持つアニオン界面活性剤。乳化剤や洗浄剤として他の界面活性剤と組み合わせて使われることが多い。 |
ポリソルベート80 |
ノニオン界面活性剤。安全性が高い上、極めて優れた乳化力や分散力があるので古くから使用されている。 |
ヤシ油脂肪酸 |
ヤシ油から精製して作られる脂肪酸でラウリン酸を多く含む。洗顔フォームやシャンプーに。各種界面活性剤の原料としても多用。 |
ヤシ油脂肪酸Na |
アニオン界面活性剤。ノニオン界面活性剤と組み合わせ、洗浄力や乳化力を高める。透明石鹸など石鹸類の素地として、また乳化剤に。 |
ラウリルベタイン |
両性界面活性剤の代表。水によく溶け、幅広いpHで安全性が高く、低刺激性。ボディシャンプー、ハンドソープ、シャンプーなどに。 |
レシチン |
大豆や卵黄から抽出した天然の界面活性剤。単独での乳化性は強くなく、他の乳化剤や油剤と組み合わせて使用。医薬品、食感改良剤にも。 |
★安定化成分
化粧品の安定性を維持するために配合される。抗酸化作用、増粘性、感触の改良などを目的に使用。 |
BHA |
無色〜黄褐色の結晶で水ひ溶けず、多価アルコール類やオイルに溶ける。酸化防止効果に優れ、化粧品の安定性を維持するために配合。 |
EDTA |
製品中に微量に含まれる金属イオンが変質や沈殿などの品質劣化させることを防ぐ代表的な成分。石鹸や化粧水の透明化も。 |
PEG-2M |
酸化エチレンを基に作られる高分子で、分子の大きさにより液体から固体まで多様な性質を持つ。増粘性、製品の安定性、感触の改良など。 |
イソステアリン酸 |
無色〜薄い黄色をした液状のオイル。安定性が高く、固形状のステアリン酸を混ぜて使うことで安定性を高めたり、感触の改良をする。 |
カラギーナン |
紅藻類に属する海藻から抽出された多糖類。独特の粘性と肌感触があり、保湿効果も高く、ハリ感も。別名アイシッリュモスエキス。 |
カラヤガム |
アオギリ科植物カラヤの樹液を乾燥し精製した多糖類。水を吸収して潤滑する性質。増粘剤、保湿性の皮膚保護材。パック剤に使用。 |
カルナウバロウ |
ブラジル産の葉の柄から出た分泌物から抽出した固形ワックス。融点が高いのが特徴で、メイク製品に光沢、硬さを与えるために使用。 |
カルボマー |
アクリル酸を主体とする水溶性高分子。有機アミンで中和し配合。増粘剤、乳化や分散の安定剤として広範囲の化粧品に使用される。 |
キサンタンガム |
キサントモナス属の菌類を培養して得た多糖類。非常に粘性がある。肌表面で保護膜を作り保湿性が高く、保湿クリームや美容液に。 |
キャンデリラロウ |
トウダイグサ科植物キャンデリラの茎から抽出した固形状ワックス。オイルとして配合して口紅やスティック状の化粧品を作る。 |
牛脂 |
牛の脂肪から精製された、融点が高い白色の固形オイル。乳化製品のオイルとして配合し、融点の調整や感触の改良の目的で使われる。 |
結晶セルロース |
樹木や綿実から取ったパルプを加水分解し精製した上結晶させた粉末。パウダー類の結合剤、崩壊剤。他の原料と混ぜスクラブ剤に。 |
コレステロール |
生物にとって重要な生体成分。水を抱え込む働きがあり、保湿と柔軟効果を持つため肌荒れ用クリームに使用。製品のベース作りにも。 |
シクロデキストリン |
分子構造が円筒状で分子カプセルとしての働きを持ち、今後の応用製品に期待大の原料。化粧品原料の安定、香料の保香性を高める。 |
セタノール |
ヤシ油、牛脂から作り出したロウ状の固形油分。水分蒸発の皮膜を作り、乾燥から肌を守る製品に。乳化の安定を高める効果も。 |
セルロースガム |
アルカリセルロースにモノクロロ酢酸を反応させて作られた粉末。クリームや乳液など乳化製品の安定や感触の改良に。 |
セレシン |
石油産地の近辺で採れる地ロウと呼ばれる、飽和炭化水素からなるオゾケライトを精製した固形油分。口紅のベースの構造を補強。 |
ダイズステロール |
植物界に広く分布する植物性ステロール類。コレステロールと同様、液体油に溶かして角質層になじませると水分の蒸発を強力に押さえる。 |
パラフィン |
石油から様々な精製過程を経て得られた固形オイル。口紅やチック類の構造を作るために配合されたりクリームの固さや感触を改良。 |
ベントナイト |
天然の粘土鉱物でベース用原料。乳化剤の安定、独特の粘性をもつ化粧水や美容液に。ひんやりした清涼感がありパック剤にも使用。 |
ポリビニルアルコール |
ポリ酢酸ビニルを基に作られる粉末。被膜形成に優れ、ピールオフタイプのパックの主成分に。メイク製品の持ちをよくする効果も。 |
マクロクリスタリンワックス |
ワセリンから固形成分を分離して精製したワックス油分。多くの油分成分に溶けやすく、口紅、スティック及びクリーム状化粧品に。 |
ミツロウ |
ミツバチの巣を溶融させてロウ分を採取し精製した固形原料。独特の粘りを持ち、メイク製品のベースの形状や感触の調整に使われる。 |
メチルセルロース |
綿花から採れたリンターセルロース(綿の細繊維)を基に化学的にメチル化して得た粉末。水溶液は粘性があり安定性、感触の改良に。 |
ロジン酸ペンタエリスリチル |
マツ科植物からの寿資産とペンタエリストロールのエステルで透明ガラス状の原料。ネイルや口紅のベースに配合し光沢や密着性を与える。 |
★防腐・殺菌成分
化粧品の中の微生物の発育を抑制することを目的に配合。アレルギー反応率の高いものも。 |
クオタニウム-73 |
ピオニンとも呼ばれる光反応性の薬効成分。アルコールによく溶け水にはわずかに溶ける。抗菌性を持ち、ニキビ用の化粧品に配合。 |
パラオキシ安息香酸メチル 他 |
通称パラベン。化粧品の品質を守るための防腐剤として広く使われる結晶性粉末で、広範囲の微生物の繁殖を防ぐ。食品保存料にも使用。 |
レゾルシン |
ベンゼンスルホン酸から化学合成される成分。殺菌効果、角質軟化、角質除去効果があり、毛穴をクリーンにする。ニキビ予防化粧品に。 |
★保湿成分
肌の水分を保ち、角質層からの水分蒸散を防ぐ成分。 |
BG |
アセトアルデヒドから合成される多価アルコール類でやや粘性がある透明液体。水分を吸収する働きがあり、乾燥から肌を守る化粧品に。 |
PCA-Na |
角質層の中に多量に含まれている有機酸で天然保湿因子の一つ。強力な保湿効果があり、乾燥から肌を守る化粧品、乳液、美容液に。 |
PG |
酸化プロピレンから化学合成された多価アルコール。保湿効果があり、乾燥から肌を守る化粧水、乳液、クリームに配合。溶解補助剤。 |
RNA-Na |
酵母の菌体から検出、精製されたリボ核酸のナトリウム塩。保湿効果に優れ、皮膜性もあるので、乳液、クリームに配合し、保護力を高める。 |
アスパラギン酸 |
アスパラガスの汁から見つけられたアミノ酸で白色の結晶性の粉末。保湿効果、様々な皮膚機能の代謝を活性化する働きを持つ。 |
アラニン |
保湿効果が高い、角質に含まれる天然保湿成分の一つ。肌表面がアルカリ性にならないように働き、角質層のバリア機能を高める。 |
アルギニン |
アミノ酸の中ではもっともアルカリ度が高い白色の結晶か結晶性の粉末。水溶性はアルカリ性。乳化の時などにアルカリ剤として使用。 |
アルギン酸Na |
昆布m若芽などの褐藻類に含まれる多糖類アルギン酸のナトリウム塩。乳化製品やファンデーションの安定性を高めるために使用。 |
アルテアエキス |
アオイ科植物のビロウドアオイの根、茎から抽出。保湿効果は抜群。マイルドな引き締め効果がありキメを整える収斂化粧品にも配合。 |
加水分解コラーゲン |
牛や豚の皮などから酸、アルカリ、酵素などを使って加水分解して得た水溶液。保湿効果に優れ、肌や皮膚の表面に保護膜を作る。 |
加水分解コンキオリン |
アコヤ貝の真珠や貝殻を粉末化して酸を加えてカルシウムを除き、加水分解して抽出精製した成分。加齢現象予防や乾燥を防ぐ製品に。 |
加水分解卵殻膜 |
鶏の卵殻膜が原料の粉末。含まれるアミノ酸類は角質層に含まれる天然保湿成分の一つ。乾燥から肌荒れを防ぐ製品に使用される。 |
加水分解卵白 |
鶏の卵白を原料とした粉末。含まれるアミノ酸類は角質層に含まれる天然保湿成分の一つ。乾燥から肌荒れを防ぐ製品に使用される。 |
加水分解シルク |
絹繊維を希硫酸溶液で抽出後、精製して得た粉末。保湿効果、被膜形成効果があるので、スキンケアからヘア製品まで幅広く使われる。 |
褐藻エキス |
全藻からメカブを抽出して得たエキス。肌を乾燥から守り、ハリの実感できる成分。保湿性の保護膜はパックのベースにも適している。 |
キシリトール |
サトウキビの搾りかすなどから得た成分。保湿効果が高く、乾燥から肌を守るクリーム、乳液、美容液への配合。香料の保持効果も高い。 |
クインスシードエキス |
マルメロの種子から抽出した成分。保湿美容液、化粧水に。とろみのある化粧品の増粘剤としても。水溶液は微生物に汚染されやすい。 |
グリシン |
動物性のタンパク質に多く含まれるアミノ酸で、保湿効果が高く多くの製品に配合。医薬品として栄養剤、解熱剤、血行促進剤にも。 |
グリセリン |
粘性のある液体。吸水性が高く、保湿効果を目的に化粧水からクリームまで幅広く配合。肌へのなじみや感触の調整としても便利な原料。 |
グルコース |
デンプンを原料とした成分。強力な保湿効果があるので乾燥から肌を守る化粧品に。粉体の結合剤として安全性を高めるためにも配合。 |
セリン |
角質層に多く含まれ、天然保湿成分の主要な構成成分。保湿効果が高く、皮膚に水分を保持し柔軟性や弾力性を与える作用がある。 |
ソルビトール |
精製したブドウ糖を還元反応などで合成した成分。保湿効果が高く、乾燥から肌を守る製品。界面活性剤やビタミンCの基にも活用。 |
トレハロール |
酵母、地衣類、その他多くの植物に含まれる2つのグルコースが構成された二糖類。乾燥した環境で強い保湿効果を発揮する。 |
乳酸Na |
本来肌に含まれている天然保湿因子(NMF)の主要な一種。強い吸湿性があり、保湿成分として乾燥から肌を守る化粧品への配合が多い。 |
尿素 |
角質の柔軟、保湿効果があり、乾燥から肌を守る成分。ひじ、かかとの角質除去の製品に配合。現在では化学的に合成されて作製。 |
ヒアルロン酸Na |
鶏のトサカから作った粉末。近年は微生物による発酵法で抽出する技術が普及。多量の水分を含む性質から保湿目的の化粧水や美容液に。 |
プラセンタエキス |
牛または豚の胎盤から抽出、精製したエキス。保湿効果、皮膚細胞の活性効果、美白効果を持つ。加齢による肌トラブルを防ぐ製品に。 |
マルチトール |
マルトース(麦芽糖)の還元により合成された粉末。感触がよく、保湿効果が高いので、乾燥から肌を守る化粧品に配合されている。 |
マンニトール |
ショ糖を還元して作られた粉末。保湿効果が高く、乾燥から肌を守る化粧水、乳液、クリームに配合されたり、製品の安定化のためにも。 |
ラクトフェリン |
脱脂牛乳から得られる糖タンパク質のラクトフェリンを含んだ溶液。保湿効果に優れ、乾燥に負けない丈夫な角質層をつくる化粧品に。 |
リシン |
水に溶ける白色の粉末。保湿効果が高く、角質層に含まれる天然保湿成分の一つ。肌を柔軟にし、肌荒れを防ぐ効果がある。 |
★エモリエント成分
肌の柔軟化作用と水分を保つ働きを持つ。肌表面でなじみやすく、使用感触もよいオイル。 |
アーモンド油 |
オレイン酸、リノール酸を多く含むオイル。肌を柔軟にし、水分の保持効果に優れている。オイル製品、クリーム、乳液などに使用。 |
アボカド油 |
ビタミンA、フィトステロールを含むオレイン酸の比率が多いオイル。皮膚親和性がよく、柔軟効果に優れ、クリームや乳液に配合。 |
オリーブ油 |
オレイン酸が多く、他にリノール酸、パルミチン酸を含むオイル。水分の保湿効果が高く、肌を柔軟に。オイル製品、クリーム、乳液に。 |
オレイン酸 |
天然の液体油を原料として得られる脂肪酸の一種。肌なじみをよくする目的でクリームに。泡立ちをよくするため液状石鹸に配合。 |
オレンジラフィー油 |
ヒウチダイ科の魚類オレンジラフィーから得たオイル。肌へのなじみがよく、柔軟で乾燥に負けない肌を作るクリームや乳液に配合。 |
カカオ脂 |
パルミチン酸、オレイン酸を含み、皮膚の温度で溶け始める。肌なじみがよく柔軟効果に優れ、クリーム、乳液に。感触の調整にも。 |
カロットエキス |
β-カロチンを含むオイル。フリーラジカルの影響を防ぐ、皮脂細胞の新生を助けるなどの働きでエイジングから肌を守る化粧品に配合。 |
スクワラン |
深海鮫の肝臓に含まれる肝油から得たオイル。皮膚への浸透性がよくベタつきがない。マッサージ用オイル、クリームに混合して使用。 |
セラミド-3 |
角質層を維持する保湿成分。安定性が高く、乾燥から肌を守る化粧品に多用。酵母利用、植物由来、化学合成など様々な合成法がある。 |
月見草油 |
リノール酸主体でリノレン酸の比率も高いオイル。肌への抵抗力を高める製品へ配合。肌なじみがよく、柔軟効果に優れている。 |
ブドウ種子油 |
抗酸化作用やビタミンEのフリーラジカル消去作用があり、積極的なトリートメント効果が期待できる。別名グレープシードオイル。 |
ホホバ油 |
サラッとした感触だが水分の蒸発をしっかり防ぎ、肌荒れから肌を保護するクリームや乳液に配合。オイル状化粧品の感触の改良にも。 |
マカデミアナッツ油 |
オレイン酸とパルチミン酸の比率が高い液状油。柔軟効果が持続し、しなやかな肌を維持する乳液、クリームに。口紅にツヤを与える。 |
ミネラルオイル |
石油の精製過程を経て得られた液状オイル。低刺激性で安定性が高く、乳化特性もよい。クリーム、乳液、クレンジング剤に配合。 |
ミンク油 |
オレイン酸とパルチミン酸を多く含むオイル。肌や毛髪へのなじみがよく、柔軟性と自然なツヤを出す。クリーム、乳液のツヤ出しに。 |
ユーカリ油 |
抗菌効果、血行促進効果、収斂効果があり、デオドラント製品やニキビ防止を目的とした製品への配合が適している。 |
ラノリン |
羊の毛から採集したオイル。肌に親和性が高く、角質から水分が蒸発することを防ぎ、柔軟にする。クリーム、乳液に配合されている。 |
リノール酸 |
サフラワー油、ヒマワリ油などの植物から抽出された液状の脂肪酸。蒸発防止、柔軟効果。クリームや乳液には他のオイルに組み合わせ配合。 |
ワセリン |
石油から結晶成分を取り出し精製して得たオイル。肌や唇を強力に保護し、水分の蒸発を防ぐ。低刺激で医薬品では軟膏の基剤に使用。 |
★収斂成分
肌を引き締める働きがあり、キメを整える。 |
エゾウコギエキス |
タンニン、配糖体、ビタミンA等を含むエキス。収斂効果、皮膚細胞の活性効果あり。加齢による肌の衰えを防ぐ化粧品に配合。 |
塩化Al |
塩化アルミニウム。肌の引き締め、アストリンゼント製品やデオドラント製品に。刺激性、腐食性があり最近はあまり使われていない。 |
海塩 |
海水から得た塩類の混合物。収斂効果に優れ、肌のキメを整えたり、すっきり引き締める化粧品に配合されている。 |
クエン酸 |
柑橘類の果実に多く含まれる有機酸。収斂効果、pH調整効果。肌のキメを整え、健康な肌の状態を保つ目的で配合されている。 |
シラカバエキス |
タンニン、サポニン、フラボノイド、ビタミンCを含むエキス。収斂、消炎、血行促進、殺菌などの効果があり、幅広く使われている。 |
チャエキス |
ツバキ科植物チャの葉から抽出したエキス。収斂、消炎効果、酸化防止効果、肌を引き締める製品、加齢に対する化粧品などに配合。 |
ホップエキス |
クワ科植物ホップの雌花穂から抽出したエキス。収斂、殺菌、鎮静効果。脂性肌のトリートメントや引き締め用化粧品に配合される。 |
★角質柔軟成分
角質を軟化させて、古い背角質細胞を取り除くことを目的に配合される。 |
イオウ |
石油の精製過程である脱硫装置から回収。還元漂白作用、角質軟化作用があり、古い角質を取り除く。ニキビ用化粧品に適している。 |
グリコール酸 |
角質の柔軟効果や除去効果があり、肌をなめらかに整える化粧品に配合。ケミカルピーリング剤として医療で使われる場合が多い原料。 |
サリチル酸 |
雑菌の繁殖を防ぎ、角質層を柔軟にする成分。ニキビを防ぐ製品や硬くゴワついた角質を柔らかくする製品に。AHAと同じ働きを持つ。 |
乳酸 |
生物に多く含まれ、原料としてはデンプンなどを基に化学合成。角質の柔軟剤として保湿柔軟化粧品に。AHAブームの中心的な成分。 |
硫酸Na |
温泉に含まれる成分の一つ。角質の柔軟効果があり、配合量を増やすと古い角質細胞を取り除く効果も。洗顔料や入浴剤に配合。 |
★美白成分
色素細胞内でのメラニン色素の生成を押さえる。また、メラニン色素還元、排泄の促進により、色を薄くする。 |
アスコルビン酸 他 |
ビタミンC、ビタミンC誘導体。強い抗酸化作用があり、メラニン色素の生成を抑える。フリーラジカルの発生防止、コラーゲン生成を促す。 |
アルブチン |
コケモモなどの植物に含まれる成分。メラニン色素合成の鍵を握るチロシナーゼという酵素の活性を抑える作用があり美白化粧品に。 |
エイジツエキス |
バラ科植物ノイバラなどの果実から抽出したエキス。美白効果、保湿効果、皮膚細胞の活性化。美白化粧品、肌荒れを防ぐ化粧品に配合。 |
グルタチオン |
多くの生物が持っている生理活性成分。メラニン色素の合成を抑制する働きがあり美白化粧品に。肌荒れ防止効果としても使われる。 |
コウジ酸 |
コウジカビを培養し、ろ過された培養液から抽出生成された成分。紫外線吸収剤と組み合わせ日焼けによるシミ、ソバカスを防ぐ製品に。 |
★消炎成分
さまざまな炎症を静める働きを持つ。紫外線による炎症、ニキビによる「皮膚炎などから肌を守る化粧品に配合。 |
アラントイン |
牛の羊膜の分泌液から発見された成分。消炎効果、細胞を活性化する働きがあり、肌荒れを防ぐ目的で配合されている。育毛剤にも。 |
ガマ穂エキス |
フラボノイドやシトステロールを含む。生薬として消炎効果が高く古くから薬用植物として重宝される。化粧品は肌荒れを防ぐ目的に。 |
カラミン |
赤色の顔料、酸化鉄を微量配合した酸化亜鉛。肌荒れを防ぐ効果や収斂作用。ほてりをさますカーマインローションの主な配合成分。 |
甘草エキス |
グリチルチリン酸が主成分のエキス。強力な消炎効果があり、肌荒れの予防化粧品、ニキビの予防や悪化を防ぐ目的で配合されている。 |
グアイアズレン |
ハマビシ科植物のユキソウボクの製油から得た成分。消炎、殺菌効果からニキビや肌荒れの予防に。紫外線吸収効果で日焼け止め化粧品に。 |
グリチルリチン酸2K |
マメ科植物甘草の根または茎から抽出したエキス。強力な消炎効果があり、肌荒れの予防やニキビ予防、悪化を防ぐ製品に配合されている。 |
グリチルリチン酸ステアリル |
グリチルリチン酸をさらに分解した成分でオイル系原料によく溶ける。肌荒れやニキビを防ぐ目的で乳化系化粧品、オイル系化粧品に。 |
ゲンチアナエキス |
リンドウ科植物ゲンチアナの根、茎から抽出したエキス。血行促進効果や消炎効果が生薬として確認。肌荒れ防止、抗老化化粧品に。 |
酢酸トコフェロール |
トコフェロールとはビタミンEのこと。肌への活性効果、血液循環を促す働き。加齢トラブルを防ぐ化粧品、くすみ改善の化粧品に。 |
酸化亜鉛 |
収斂、消炎効果でカーマインローションやボディパウダーに。白色顔料としてファンデーション、A波紫外線遮断効果でサンカット製品に。 |
シコンエキス |
ムラサキの根から抽出。消炎、静菌効果で様々な肌トラブルから肌を守る化粧品に。真皮の再生を促す効果が薬理的に研究されている生薬。 |
ソウハクヒエキス |
クワ科植物マグワまたその同属植物の根皮から抽出されたエキス。消炎、育毛、美白効果など幅広い働きを持ち、多種多様の製品に。 |
ピリドキシンHCl |
ビタミンB6の化学名ピリドキシンの塩酸塩。不足すると様々な皮膚病を引き起こすことから、肌荒れを防ぐ目的で配合される。 |
ヤグルマギクエキス |
アントシアン、クマリン誘導体などを含むエキス。消炎効果、収斂効果、皮膚細胞の活性効果。肌荒れ防止、加齢を防ぐ化粧品に配合。 |
ワレモコウエキス |
タンニンやサポニンを多く含むエキス。消炎、収斂、抗菌効果があり肌荒れやニキビ防止化粧品に。美白効果が新たに注目されている。 |
★紫外線防御成分
紫外線から皮膚を保護、紫外線を皮膚表面で散乱させる成分とある波長を皮膚表面の薬剤に吸収させる成分がある。 |
t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン |
A波紫外線を主に吸収し肌の損傷を防ぐ。日焼け止め製品に紫外線散乱剤の微粒子酸化チタン、酸化チタン、酸化亜鉛などと組み合わせ配合。 |
オキシベンゾン-1 |
B波外線を主に吸収し肌の損傷を防ぐ。日焼け止め製品に紫外線散乱剤の微粒子酸化チタン、酸化チタン、酸化亜鉛などと組み合わせ配合。 |
★着色成分
メイク製品や爪、髪などを染める化粧品に配合。真珠っぽい光沢を与える成分も含む。 |
カーボンブラック |
天然ガスや液状炭水水素の不完全燃焼、熱による分解反応で作られる微粒子粉末の炭素。黒色の顔料としてメイク製品に使用。 |
カオリン |
本来は花崗岩が風化してできた粉末だが化学的に合成して使用。他の粉体の肌への付着性を高めたり、白粉、各種メイク製品に。 |
カラメル |
ブドウ糖、水飴などを加水分解して作成。水に溶けるタイプの天然色素として使われ、薄い褐色や他の色素に混ぜて微妙な色彩を演出。 |
カルミン |
雌のエンジムシから得たカルミン酸をアルミニウムまたはアルミニウムとカルシウムを反応させて作る赤色色素。口紅、チークに。 |
魚鱗箔 |
タチウオなどの光沢のあるウロコを精製して得た魚鱗箔を、ネイルエナメルのベースに混合して作った原料。パール状の光沢を与える。 |
金 |
94.4%以上の純度の金を薄くのばして薄片にしたもの。どんな形状の製品でも分散して廃合できる。アイカラーなどメイク製品に。 |
グンジョウ |
イオウを含んだアルミニウム、ケイ素からできている青色から紫青色の顔料。アイカラーなどのメイク製品に。着色力は強くない。 |
酸化チタン |
光の屈折率が非常に高い、カバー力の高い白色顔料。ファンデーションにはかかせない。メイク製品の他、高SPF値製品の主原料に。 |
酸化鉄 |
一般名・ベンガラ。硫酸第二鉄を加熱分解し精製して作られた暗赤色から暗褐色の粉末。ファンデーション、メイク製品に赤色顔料として。 |
酸化鉄 |
一般名・黄酸化鉄。粒子の大きさで色調の黄色みが強くなるように変化。ファンデーション、メイク製品に黄色顔料として使用。 |
酸化鉄 |
一般名・黒酸化鉄。アイブロウ、アイライナーなどのメイク製品に黒色の顔料として使用。古くは磁鉄鉱を粉砕して製造、今は合成品。 |
タルク |
滑石という柔らかい結晶性鉱物を基に洗浄して粉末化。さらっとした感触で白粉やファンデーションに肌への伸び広がりの目的で使用。 |
マイカ |
原石である白雲母、金雲母を粉砕して得られた板状粉体。表面がすべすべした性質を持ち、白粉などにのび、ツヤ出しのために配合。 |
マイカ・酸化チタン |
板状粉体であるマイカの表面に二酸化チタンを薄くコートして焼きを入れて作製。メイクの仕上がりに真珠光沢のツヤと輝きを与える。 |
★溶媒成分
薬剤などを溶かしたり、ネイルエナメルの溶剤として配合。 |
アセトン |
化学合成で作られている揮発性の液体。揮発性がよく溶解性が高いのでネイルエナメルなどの溶剤、リムーバーの主原料として使用。 |
酢酸エチル |
ニトロセルロースを溶かす低沸点の溶剤。ネイルエナメルのベースの流動性を高めたり、乾きを早くするため他の溶剤と混合して使用。 |
酢酸ブチル |
ニトロセルロースを溶かす中沸点の溶剤。ネイルエナメルのベースの伸びをよくし、仕上げの曇りをなくすため他の溶剤と混合して使用。 |
★その他の基剤成分
成分分類に含まれない基剤成分、化粧品のベースとしてさまざまな目的で配合される。 |
アルキッド-3 |
揮発性の溶剤の溶け、溶剤が蒸発した後に皮膜を作る性質がある。ニトロセルロースとともに配合しネイルエナメルの化粧持ちを高める。 |
エタノール |
肌の引き締め作用、様々な成分の溶解を助ける作用、防腐作用があり化粧水など幅広く配合。殺菌、清涼作用の目的でデオドラント製品に。 |
軽石 |
火成岩の軽石を粉末にしたもの。配白色で多孔性。古い角質をこすりとるスクラブ剤としてマッサージクリームなどに配合。 |
ケイ酸(Al/Mg) |
粘土鉱物サポナイトが主成分の粉末。水を加えると膨潤してコロイド状に変化する特性を生かし、基礎化粧品からメイク製品まで使用。 |
ジメニルジメチコン |
広範囲のオイルに溶解するシリコーン油。なめらかな感触を持つため様々な乳化系の化粧品に配合。毛髪のツヤを出す製品にも。 |
ジメチコン |
もっとも代表的なシリコーン油。乳化物を作る時に気泡を取り除くための消泡剤、感触の調整、耐水性の高い被膜を作る目的などで使用。 |
炭酸Ca |
多孔質の粉末で水や溶剤、香料を多く含ませることが可能。粉体系ファンデーションや白粉に配合し、皮脂を吸収させ化粧持ちをよくする。 |
ニトロセルロース |
セルロースの硝酸エステルでネイルエナメルの主要な被膜形成剤。密着性、光沢、持ちなどを高めるため他の樹脂原料と組み合わせ使用。 |
★その他の生理活性成分
成分分類に含まれない生理活性成分、皮膚細胞の活性効果、血液循環の促進、代謝の正常化など。 |
アデノシン三リン酸Na |
本来生物が様々な活動を行う際のエネルギーを発生させる生体成分。皮膚細胞を活性化させる働きが期待でき、美容液やクリームに配合。 |
アミノ酪酸 |
植物の根やほ乳動物の脳髄などに広く分布している成分。皮膚の血液循環を促進したり皮膚細胞を活性化。加齢を防ぐ化粧品に配合。 |
イノシトール |
ビタミンB群に含まれる生体成分。健康な皮膚組織の維持に欠かせない生体成分なので肌荒れを防ぐ化粧品に広く配合されている。 |
オランダカラシエキス |
辛味配糖体のシニグリンと豊富なビタミン類を含むエキス。血行促進効果と皮膚細胞の活性化効果があり、育毛用、加齢対策の製品に。 |
オリザノール |
米胚芽に含まれているオイルに溶ける性質の成分。血行を促す働きがあり、加齢による皮膚機能低下を防ぐ化粧品に。肌荒れ予防にも。 |
トコフェロール |
ビタミンEのこと。脂質の抗酸化作用、活性酸素の除去、血行促進効果。肌荒れを防ぐ、くすみ改善、加齢トラブル防止などの製品に。 |
ムクロジエキス |
天然の界面活性剤であるクロジサポニンを含む。洗浄効果があり、クレンジングや洗顔料に配合。乳化を助けるため乳液、クリームにも。 |
葉酸 |
ビタミンB群に含まれる生体成分。皮膚細胞の正常な発育に働くとされ、健康な肌を維持する化粧品に配合、近年研究が始まった。 |
リボフラビン |
ビタミンB12のことで、牛乳などから抽出したり化学合成などにより原料化。皮膚機能を正常に保つ働きがある。化粧品に広く配合。 |
ロイシン |
肌の感触をなめらかに整えたり、毛髪のコンディショニングを目的に配合。生体内ではタンパク質の合成、エネルギー代謝に重要な成分。 |